2011年4月7日木曜日

新年度、頭の整理をはじめる

こんにちは。YOKOYAMAです。

右隣のニュースリールガジェットのキーワードを「paleolithic」に設定しましたが、ふと気がついたら、4月7日現在、とうとう全て「Paleolithic Diet」 の記事になっていました・・・。

さて、震災の混乱の中、新年度が始まりました。
今年は方針を一度再整理してみることにしました。方法は・・考古学の全体像を別角度から再認識してみようと考えています。



ところで、ものごと逆から考えると、すっきりすることが意外と多いものです。
たとえば、日常の業務では、
(1)契約によって、「仕様」「工期」が決まる。
(2)個人に具体的な仕事を割り振る。
(3)個人が日々のメニューを実行する。

この場合、契約を守るための(2)であり、契約を守るための(3)です。
最初の具体的な目的があれば、確実に仕事を消化することができますし、日々の仕事に自信をもって取り組むことができるでしょう。

他にも考えてみると、大体のものがこれに該当するように思います。たとえば、
(1)「1年後ホノルルマラソン完走」という具体的な目標決める。
(2)365日分のメニューを組み立てる。
(3)日々のメニューを実行する。

この場合も、完走のための(2)であり、完走のための(3)です。
最初に具体的な目的を掲げることさえできれば、確実に目標に近づいて行くことが出来ますし、日々のメニューをこなした後には充実感とともに旨いビールを呑むこともできるでしょう。

ただし、いずれの場合も(1)は具体的である必要があります。「お客様から信頼を得たい」とか「持久力をつけたい」という漠然としたものであっては、たとえ動き出したとしても迷いや無駄を生んでしまいます。


さて、埋文事業では、「調査/整理」→「保存」→「活用」という誰もが認めるの直列的な作業の流れがあります。
これも上の例にならい、逆から考えると以下のようになります。

(1)「活用」のイメージを具体化する。
(2)「保存」のイメージが具体化される。
(3)「調査/整理」のイメージが具体化される。

こうすると、上の2例と同じように「活用」のための「保存」となるし、「活用」のための「調査/整理」となります。ですから、何より重要なことは全ての礎になる「活用」の場面を具体的に描き出すこと、になります。

「活用」のイメージといえば、博物館に並んでいる遺物やジオラマを見る人、出前授業で遺物を手に持って講演する先生、数冊の報告書を机に広げる研究者・・。いくつかはすぐに出ますが、それは氷山のほんの一角で、「こうなれば面白いな」も含めてもっと多くのシーンをあぶり出したいのです。

「活用」を考えるにあたり、さしあたってやることは以下の3点です。
1, ユーザーが「誰か?」を定義する。
2, そのユーザーが求めるものを想像し具体化する。
3, 現在の情報技術をベースに、その実現性を検討する。

昨日までに、すでに2度の会議を持っています。イメージやアイデアが次々と溢れるように出てきますし、さらに増えていくはずです。今年度は、ここから思考をスタートさせてみたいと考えています。あくまで自分達が楽しみながら、自分達の立ち位置と方向性を決定づける作業としてです。

さらに付け加えますと、当然ですが「活用」は日々変化します。こういう時代ですから2〜3年もすると陳腐化するでしょう。それに準じる(2)や(3)も追随して変化を繰り返します。ですから(2)と(3)は、出来る限り変化に対して柔軟な構造設計が必要となりますね。

こうして考えてみると私たちの目的はまだまだ彼方にあります。
それを具体化するだけでも貴重な前進だと思います。
いずれにしろ、ありがたいことに今後の課題が山積です。
Chibaさん、頼りにしてますよ。


さて、今週末からは総行程2500km、車での新年度ご挨拶遠征です。お客さん、先輩、友人と会えるのが楽しみです。今年は名古屋での研究会も行程に取り込みましたので、さらに有意義になることでしょう。

それでは。

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