2012年2月25日土曜日

厳しい調査条件は 考古学に何をもたらすか?

こんばんは。YOKOYAMAです。

数日前に平野復興相が岩手県を訪れ、こう発言されたそうです。「増税までして財源を確保した。交付金制度は被災自治体の負担がゼロだからこそ、コスト意識を持ってほしい」(河北新報2012年2月20日)。

被災地の復興とは、人がそこに住み、経済の循環の中に回帰して達成しますから、人が住むための場所の確保、それにつながる動脈の整備は必須です。そしてこれに伴う工事の多くは、遺跡の調査からスタートします。この先10年は「考古学の理屈」ではなく「震災復興の理屈」でどんどんコトが進むため、おそらく私たち考古学をとりまく条件はこれまで以上に過酷なものになることが予想されます。


そこで、今日は予算や工期について著しく厳しい条件が突きつけられたとき、私達がプロのアーキビストとしてどのような選択をするのがベストか?・・石器実測を例に考えてみたいと思います。

2012年1月31日火曜日

考古学情報を共有するためのツール登場か?!

こんばんは。YOKOYAMAです。

2012年になってもう1ヶ月も経ってしまいましたが・・あけましておめでとうございます! これからもいつもの調子でこのブログに自分の考えを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


さて、少し前のお話になりますが、昨年9月東京にて日本情報考古学会「考古学研究における3D技術の応用と課題」というシンポジウムが開催されました。

そのディスカッションのなかで、考古学が3D化を目指す上でいつか必ずボトルネックになるだろう常々考えていたポイントを、ある質問者がズバリ指摘していました。その指摘を要約すると「3次元の有効性は理解できるが、それは報告書という書籍になる過程で全て失われてしまい結局ユーザーに届かないじゃないか」というものでした。

2011年12月7日水曜日

Dual Symposia に参加・・そして考えたこと

こんばんは。YOKOYAMAです。

去る11月26日から12月1日までの6日間、”Dual Symposia : APA annual meeting &  Modern Human Behavior Symposium” に参加してきました。シンポジウムが終わってからしばらくの間ボーッとしていましたが、ようやく正気にもどってきました。

6日間という長丁場、朝の9時から夕方6時まで、絶え間なく浴びせられる英語から何とかキーワードを拾い出そうと意識を集中していた疲れも勿論ありますが、放心の理由はこれとはまた別なので、今日はそれについて書いておきたいと思います。


2011年11月22日火曜日

東京出張 & 南京出張

こんばんは。YOKOYAMAです。

この数日、盛岡はとても冷えてます。いよいよ本格的な冬ですね。
さて、今週末から東京で約1週間、APAシンポジウムが始まります。この数日間かけて九割方ネタが完成しました。雰囲気はこのような感じです。

2011年11月7日月曜日

諸問題の解法 〜「B」を描くことの意味〜

こんばんは。YOKOYAMAです。

今年度後半は、私のラボからも9月の日本情報考古学会、10月には考古学ソリューションと、講演や発表の機会が増えてきました。そして11月は、 The 4th Annual Meeting of the Asian Paleolithic Association で2件の研究発表があります。

目下いろいろな人にお会いでき、とても有意義に過ごしています。ただし会社の規模からいうと私が年中このような恵まれた状況下で・・というわけにはいきませんから、これが許される限られた期間に出来るだけ自分の考えをシンプルに伝えつつ、同時に多くのことを吸収できればと思っています。


さて先月参加した考古学ソリューション、その総合テーマは「変化」でした。今日はそれについて私が常々考えていることを書いてみます。

2011年10月6日木曜日

考古学ソリューション file.08 「変化のための絆をいかに創造するか」

こんばんは。YOKOYAMAです。

個々の弱みは捨て、互いにその強みを発揮することで、それぞれ個性あふれる集団が社会に貢献できる仕組みを作りたいと思ってます。」という主催者からのお誘いに共感し、我がラボもこのプロジェクトに参画させて頂くことにしました。


2011年9月4日日曜日

PEAKIT版 「踊るムステリアン」

こんばんは。YOKOYAMAです。

先週、健診後の面接がありました。去年の診断結果は運動していたおかげでキレイなグラフでしたが、今年はいまひとつ。40歳に近づくとやはり体を動かさないと健康維持は難しいようですね。数字は誤魔化せません。



さて、今日は石器のPEAKITをとりあげます。過去にルヴァロワ石核のレリーフ画像を紹介しましたが(踊るムステリアン)、今日はそのPEAKIT版です。