今日は、普段スタッフが皆なんとなく「3号」と呼んでいる3D計測機をサラッと紹介します。3号の「3」という数字は自社で開発したロボットに順番に付されたコードですから、これは1号、2号を踏まえた改良版だということになります。 ちなみに目下のところ4号まで開発が済み、現在5号に着手しています。
名前はまだありませんでしたね・・そのうち気の利いた愛称を探します。 |
これは2009年11月17日 PM 5:30 の3号機の様子です。この日は322個の石器を女性スタッフ一人が2〜3時間かけて並べました。
上から見おろすと、↓このような感じです。
(2)パソコンで「計測範囲」と「計測点間隔」を設定します。この場面では計測範囲104㎝×50㎝、計測点の間隔は0.1㎜ピッチと設定しました。
(3)計測スタートボタンを押して帰宅します。(自宅でゆっくりくつろぎます。)
(4)そして↓これがその翌朝、2009年11月18日 AM8:30に確認できた3Dデータです。
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このあとは、上下2つのデータを向かい合わせるように3次元空間上で合成し、石器ごとにデータを切り出し、解析の工程へと続きます。もちろん石器に限らず土器片のように平らな遺物であれば、この方式が最も効果的です。
遺物の3Dデータを取得するところまでならば、どれだけ工期や予算が厳しくとも、それほど慌てる必要のないことが理解頂けたでしょうか? ロボットが寝ないでモリモリ働いてくれるわけですから、常にゴールに向かって前進できるというわけです。
今後オーバーフローが心配される震災復興調査だけでなく、全体的に厳しい環境にある考古学の中で、こういう技術が現状の打開に貢献できれば・・と思います。
それでは。
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